完全失業率と休業者数(2)

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サスティナブルワークスタイルについて

休業者が多いということから、失業者が抑えられている、ということは、社会的によいのではないか、と思います。しかしながら、その内情は、実情に合わせた給与カットがなされてる状況も生み出しています。労働者にとっては、不十分な給与であり、企業にとっては、期待する成果を生み出すことのない雇用コストです。

また、600万人近い労働力が、充分に生かされていないことも社会問題といえます。そのなか「サスティナブルワークスタイル」が言われています。
「サスティナブルとは持続可能」という意味です。サスティナブルワークは、ライフスタイルの変化に合わせた「持続可能な働き方」みたいな意味合いです。

この「サスティナブルワークスタイル」を表面的にとらえてしまうと大変なことになると思います。
ワークスタイルだけをみて、政府が推奨しているものの、まだ普及が進んでいないのが「副業」を解禁し、雇用状況を変えていくことが、はたしてよいのでしょうか。

「持続可能にする」ことは、その「ライフスタイルに合わせた雇用体系に対して」なのか。

いいえ、そうではないと思います。「持続可能にする」対象は、「その企業で働くモチベーションをつくりだしていくこと」ではないのでしょうか。副業を許し、本業の比重を下げることではない、と思います。

今後、企業としては、「サスティナブルワークスタイル」の定義を、しっかりと考えなければならないと思います。
従業員が、副業にウェイトをおいて、中途半端な労働力しか提供できなければ、企業が社員に求める成果を得ることはできません。

企業もafterコロナ、withコロナの時代をのりきるためには、変化が求められますが、労働者も同様だと思います。
いままでのような、作業者意識しかもたない「マニュアルワーカー」のままでいいのでしょうか。すぐに、完全に、「マニュアルワーカー」の存在がなくなるとは思いません。

マニュアルワーカーは、マニュアル通りに業務を遂行し、労働力によって生産性と作業の効率性を高めることが重要視される働き方で、求められる以上の仕事をすることは必要なく、指示やマニュアルの通りに働く受動的な働き方で、企業に対する帰属意識が高く、現場主義に基づいた専門分野のみに集中します。まさに、いままでの企業に雇用される労働者です。

技術の進歩により、単純作業などの仕事はテクノロジー(ロボットや人工知能など)に置き換わる流れができています。テクノロジーの発展がマニュアルワーカーに代わり、企業の生産性と効率性を向上させる時代に突入したのが、現在です。

20世紀に活躍した社会学者・経済学者として知られるピーター・ドラッカーが、1960年の著書『新しい現実』の中で提唱したのが、「ナレッジワーカー」です。
ナレッジワーカーとは、ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた造語です。企業に対して、知識による新たな付加価値を生み出す労働者、「知識労働者」のことを指します。
人間が持ち得る「知識」「知恵」というものをビジネスに活かしていくべきであり、個人のプロフェッショナルとして、どのようにビジネスシーンを生き抜いていくか、という仕事論を展開していたピーター・ドラッカーの持論です。

自身の属する企業とその事業、自身の仕事に対して、さらにプロアクティブ(積極的)に、取り組み、成果を出してくことが求められるのではないでしょうか。
労働者のプロアクティブな姿勢と労働、成果に対して、企業側は、それを維持するための労働環境(給与、労働時間など)を提供することを約束しなければ存続できないのでは、と思います。


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