確証バイアス(2)

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確証バイアスの具体例:血液型性格診断

たとえば、血液型性格診断。

血液型占いは、根拠が実証性がないのに、私たちのまわりで至極もっともらしく語られています。
ほとんど、偏見といってもいいくらいです。

企業の採用面接において血液型を根拠に、採用したという話もありました。

これに対して厚生労働省が

「職務能力と血液型には関連がない」

と、企業の採用面接において血液型を尋ねないように
指導するという事態にまでなっています。

公正な採用選考の基本
(2) 公正な採用選考を行うためには・・・・
ア 公正な採用選考を行うことは、家族状況や生活環境といった、応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定しないということです。
そのため、応募者の適性・能力に関係のない事柄について、応募用紙に記入させたり、面接で質問することなどによって把握しないようにすることが重要です。これらの事項は採用基準としないつもりでも、把握すれば結果としてどうしても採否決定に影響を与えることになってしまい、就職差別につながるおそれがあります。

ー 厚生労働省 公正な採用選考の基本

事業主啓発用パンフレット:公正な採用選考をめざして(令和2年度版):PDF [32,921KB]
→公正採用選考の考え方を詳しく紹介しています。

ー 厚生労働省 公正な採用選考について

のなかで、

問題事例7 エントリーシートに、スリーサイズ、血液型、星座の記入欄を設定

この事業所では、エントリーシート(インターネット上の応募用入力画面)において、「スリーサイズ」「血液型・生年月日に
よる星座」の記入欄を設定していました。
女性の「スリーサイズ」を把握することはセクシュアルハラスメントにもかかわる差別的評価につながります。制服のサイ
ズを把握する必要があるというのであれば、採用内定後に希望する既成服サイズを申告させれば足ります。
また、「血液型や生年月日による星座」は本人に責任のない生まれもった事項であり、それを把握し「特定の個人」の適
性・能力を固定化して見ることになれば、これらについて把握されることを心理的負担と感じる応募者を生み、それが就職
差別につながるおそれがあります。

ー 厚生労働省 公正な採用選考をめざして 平成30年度版

「根拠がないんじゃないかと思うけど、結構当たっている(気がする)!」

血液型占いを支持する人は、みんなそう言いますが、まさに「確証バイアス」により
これぞ正に確証バイアスがもたらす「歪み」ではないでしょうか。

メジャーリーガーのダルビッシュ有選手も
話すだけで相手の血液型が分かる!? ダルビッシュの知られざる能力がチームにブームを巻き起こす

ー THE DIGEST編集部 2020.03.14

元プロ野球選手の田淵さんは、「血液型占い」の信奉者ですが・・・。

自分にとって都合のいい情報をもとに、「株は、まだまだ上がる、まだ上がり続ける、だって、いままでずっと上がってきているんだから、だから、まだまだ儲かるんじゃなかろうか」と考えている人も少なくないのではないでしょうか。
毎日、アメリカ ダウ平均も、日本の日経平均も、最高値を更新し、Youtubeでは、「億り人」なる短期で、数億円を稼いだ人が登場しています。

バブルを知っている世代からすると、いつ破裂するか、ハラハラ、ドキドキ、の毎日です。
くれぐれも、全部持っていかれないように、都合のいい「確証バイアス」の罠には、陥らないようにしたいです。

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